ジョンソン首相の辞任発表後から争われた保守党の党首選の結果が9月5日に出た。結果はイギリス史上3人目の女性首相誕生でトラス外務大臣が当選した。
7月当初の予想では、ブックメーカーはスナーク氏が2位、トラス氏は5位の予想であった。その後、数名いた時期首相候補の中から、党内選挙で徐々にこの2人に絞られていったときは、「日本の緩和政策が物価上昇を抑えうまくコントロールしていて日銀は素晴らしい」とワケのわからないことを言ったトラス氏(実際、緩和政策はデフレ脱却の手法)よりは、コロナ対策でマスコミに何度も登場、活躍した元財務相のスナーク氏の方が断然有利に見えた。
スナーク氏の家系はご両親がインド人で、奥様の家系も純粋なインド系。しかもインドでも富豪の一家だが、スナーク氏本人はイギリス国籍保持者。奥様の税金対策逃れのスキャンダルでマスコミに攻められたことはあったが、今の世界的インフレに対策を練るには、経済的知識豊富なスナーク氏の方が断然有利だと思われていた。
エネルギー価格高騰の中、この冬、光熱費高騰で貧困層を守ことができるかという、今まで経験もしたことない状況を、経済の知識に疎いトラス氏に解決できるのかが懸念される。
政策や経済的知識、家系的背景などを全く考慮せず海外からパッと候補者の2人を見るとどちらが選ばれても異例だった。
アメリカでは今まで黒人大統領は誕生しているが、女性大統領は選ばれたことがない。
イギリスでは女性首相は誕生しているが、白人以外の首相は選ばれていない。そして、今回もそういった結果になった。
私としてはスナーク氏が選ばれて、いよいよイギリスは本当に国際色豊かな本格的なインターナショナルの国の代表になるのかと期待していたが、そうはならなかった。
今回の首相決定の背景には「知識のあるリーダー」以外にも、いろいろな要素を含んでいたに違いないと予想せざるを得ない結果となった。
私の小学生の娘が、昨日、学級委員長に立候補した。
将来、もし彼女が日本の家系出身の女性首相候補として、最終選考で、首相になれればいいなと親バカな父が願う(笑)
〜はる〜
(終)
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