あまり大きく報道されないイギリスの鉄道ストライキ。
6月には大規模なストが3日間、しかも1日おきで、間の日は本数を減らして特別運行と、実質6日間ストがあった感じ。
電車が動かないために病院や学校、試験会場などに行けなかった被害を被った人が大勢いた。
ストの目的はインフレ対策に対する賃金値上げ交渉で、年収£44000(約700万円)ももらう電車の運転手が、まだ足らないと業務執行拒否を行なっている。
6月のストでの交渉はうまくいっていないのか、昨日2022年7月27日に全国的にストが行われ、イギリス経済に大きなダメージを与えた。
一部動いていた電車もあったが午後6時を過ぎると全面運休で、残業なんかするものなら、家に帰れなくなった。
しかし、報道を見てみると、今朝はそれほど大きく捉えられておらず「もう電車のストは慣れた。ストが起きたら出かけない」と割り切った国民が多かったのだろう。全く無関心のようである。夏休みとあって少なくても子供たちの移動はなかったという点も、それほどパニックにはならなかったのだろう。
会社員たちは在宅ワークで対応で、会社自体に影響はなかった。しかし郊外から人が集まるロンドン市内の飲食店はお客が減って大打撃だ。
今朝は通常の始発電車時間から2時間遅れての運行開始。通常の朝5時過ぎには電車が動き出す駅で、7時20分が始発。電車の中はロンドンに行きたい会社員たちで超満員。電車に乗れなくてホームで次の電車を待つ人が続出した。
これも昨日のストの後始末で始まる今日をゆっくり始めたいとい鉄道側の意向か。全く馬鹿げてる。
高額の給料をもらいながらそれでもストライキを起こして多くの人に迷惑をかけることで、経営者を困らせ、自分の給料を上げてもらおうという魂胆。単なる会社が営業を止めるのと、公共交通機関を止めるのでは、迷惑をかける人数、対象となる年齢層の幅もかなり違う。
試験場に遅れた子供の気持ち、大切な医者との面会を果たせず延期して病状が悪化、飛行機に乗れなくて更なる数十万円の出費で家計に被害など、人間の感情的な判断でストを起こして、多くの人が精神的、肉体的ダメージを受けた。
この鉄道ストはまだまだ続くらしく、8月にも何度かあるらしい。
働く人、特に公共サービスに携わる人は、どういう職種に自分がついていて、どれだけ人のために役立ってお金を頂いているか、しっかりと意識して働いて欲しい。
(終)
〜はる〜
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