小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活679日目を迎えた。(リンク⇨678日目の記事)
私の父は、後期高齢者と呼ばれる年齢になっても、毎日のようにテニスコートに向かう。そこで、同じ年頃のお爺さんたちと軽くおしゃべりを楽しむのが、今の彼にとって何よりの楽しみなのだ。そのテニスクラブは、父が若い頃から50年以上も通っている場所で、彼にとっては第二の家のようなものだ。
日本では高齢化がますます進み、現在では50歳以上の人口が半分を占めると言われている。100歳以上の人も増加の一途をたどり、2000年には約1万人だったが、2025年には10万人に近づく勢いだという。そんな中、父よりもさらに年上の90代のお爺さんが、自分で車を運転してテニスコートにやってくることも珍しくはない。
彼らは日々、自らのペースで車を走らせ、仲間たちとテニスをしたり、雑談を楽しんだりしている。そんな姿を見ると、運転免許を返納させてしまうことで、彼らの大切な日常を奪ってしまうことになるんじゃないかと、私は少し複雑な気持ちになる。
もちろん、高齢者による交通事故のニュースを見るたびに、不安がよぎるのも事実だ。最近では「運転免許返納お試しキャンペーン」というものも行われ、1ヶ月間免許を返納して生活してみるという取り組みもある。それでも、父のように車が日常の一部になっている高齢者にとって、運転をやめることは簡単な決断ではないだろう。
日本全国には、父と同じように運転免許の返納に悩む後期高齢者が多くいるだろう。そして、そういった人々が直面するのは、単に運転をやめるかどうかという問題以上に、自分の生活や自由をどのように維持するかという、より深い問いなのかもしれない。
ちなみに、エリザベス女王の夫であったフィリップ殿下が運転免許を返納したのは97歳の時だったという。
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