アラフィフで小学生と中学生の子供を持つサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その後の就職活動もうまく行かず無職生活124日目を迎えた。(リンク⇨123日目の記事)
最近はすっかり主夫が定着した私。
朝の子供たちの送迎が終わると、今晩のおかず何食べようと考え出す。
そして朝のスーパーへと向かう。店内にいるお客さんで老夫婦や、赤ちゃんを抱えたお母さんをみると、老夫婦はおそらく年金をもらい、子連れのお母さんは旦那さんが働いていて毎月安定した収入が入ってくるのだろうと、勝手な想像が膨らみ妬むばかりである。もちろん彼らにも彼らなりの辛いことがあるかもしれない、本当は毎日の生活が苦しいほど収入はないのかもしれない、しかし、私がそういう状況なだけに、どうしても他人が尊く見えてくる。
スーパーへ入ると、そこは戦場のようなもの。一個たりとも他の店より高いものは手をつけないと自分に誓い、自分の記憶力をフルに使い、他の店での値段を思い出して、1ペンスたりとも安いものを買おうとする。
りんご6個入りが1.8ポンドがあり、その横に、品質の良い美味しいりんごが4個で2ポンドで3つ目は無料といったセールになっていた。ここで頭の中で考えることは
12個買えば品質の良いリンゴは4ポンドで、6個入りは2袋で3.6ポンド、6個入りの方がお得!
でも品質の良いリンゴを食べたい!40ペンス高いけど買おうかな?
そもそも12個も買う必要があるか?6個入りの1.8ポンドだけ良くない?
スーパーでは生活必需品と食品で20品ほど買うが、こういった頭の中での葛藤を、全ての商品で展開していく。
チョコレート一個を買うにあたっては、「買わない」という選択肢とぶつかる。買う、買わないで、その2択が頭の中を巡り、一旦その場を立ち去り、商品棚を一周してきて「買わないことでの節約」という意識を強めようと必死になる。結果、買わずに済む。
こんな頭の中のバトルを、無職になって収入が途絶えてからは毎日のように繰り返している。
もともと食に対する健康志向は高く、以前は、オーガニックなどの品質の良いものを、あまり値段に意識せずに購入していた。しかし、今は、とにかく家族4人分が食べる食料を確保しなければいけない、そして固定費を抑えようと、安いもばかりを求めている。
最低でも添加物を避けるようにはして、子供たちの健康の配慮はしているものの、安価の商品に頼るとどうしても添加物の入ったものなど、製造過程で人工的になる食品に手を出さざるを得ない時もある。
スーパーに行くたびに、安価狙いの頭の中での葛藤を続けて、ちょっとしんどくなってきた。
お酒も今は買えないし、早く、安定した収入のある生活に戻りたい。
(終)
〜はる〜
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