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Writer's pictureharuukjp

このスマートフォンと6年間過ごしました。週70時間労働も経験した。そしてスマートフォン中毒。



最後にスマートフォンを購入したのは、2018年の12月だった。その頃の私は新しいチームに加わり、これから何かを成し遂げようと意気込んでいた。最新のスマートフォンは、いわば自分への贈り物であり、未来への小さな投資でもあった。

それ以来、このスマートフォンは私のそばに寄り添い、いくつもの風景を一緒に見てきた。

忙しすぎた日々とスマートフォン

当時の私は、週60時間の労働に追われていた。その忙しい日々の中で、スマートフォンはスケジュールを管理し、連絡を取り、時には逃避のための音楽や物語を提供してくれた。やがてコロナ禍が訪れ、生活は一変した。

在宅勤務が始まると、労働時間はさらに増え、週70時間にも達した。リビングの一角が仕事場となり、スマートフォンはその中心にあった。毎日のように鳴る通知音、休む暇もないメール、そして時々のオンライン会議。スマートフォンは、私が仕事という果てしない海を泳ぐための浮き輪でもあった。

限界を越えて

それでも人間には限界というものがある。私はついに体を壊し、少しの間、休息を取らざるを得なかった。その時も、このスマートフォンは私と共にいた。メッセージアプリを通じて友人や家族が励ましてくれ、瞑想アプリで心を落ち着け、音楽や映画で何とか日々を乗り越えた。

しかし、気がつけばスマートフォンが私の生活の中心に居座り過ぎていた。いつの間にか、私は「スマートフォン中毒」とでも呼べるような状態に陥っていた。何をするにもこの小さな画面を通じて情報を得る生活が、日常の当たり前になっていたのだ。

お別れの時

そんな私とスマートフォンも、6年間という長い付き合いを経て、そろそろ別れの時を迎えようとしている。バッテリーの寿命も尽きかけ、動作も重くなった。これまで一緒に歩んできた時間を振り返ると、感慨深いものがある。

次のスマートフォンがどんな風景を見せてくれるのかはまだわからない。でも、またいくつもの物語が、この新しいデバイスと共に紡がれていくのだろう。今はただ、6年間共に歩んできたこのスマートフォンに静かに感謝を告げたい。


文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から764日目を迎えた。(リンク⇨763日目の記事)』


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