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会社をクビ、あれから1年



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活365日目を迎えた。(リンク⇨364日目の記事)


ちょうど一年前の今日、在宅ワークをしていた私に会社から電話があった。上司が電話に出たのだが、人事の人間も一緒の会話に加わっていた。すぐに私はこの電話の怪しい雰囲気を察した。


解雇する時に伝える内容を、マニュアル通りに日本人上司が淡々と電話で話していたが、向こうもやや動揺しているのか、声も震え、話す英語もわかりづらかった。最後はイギリス人の人事によるわかりやすい説明でその電話は終了した。


私は、ショックと、肩の荷が降りたのと、再就職の不安で複雑な気持ちだった。


定年退職する人が仕事一筋で生きてきて、退職した後、自分の時間ができた時に何をしたらわからない状態を私は無職になってから理解した。


私はもうアラフィフだ。このまま仕事に明け暮れてあと20年も働くのは人生もったいないとも思えるようになった。


今では収入は激減したが、自分の時間が作ることができ、フリーランスの仕事ではいろんなひとと出会えて面白い話を聞くことができる。


仕事だけに没頭した日々を過ごし年をとりたくはなかった。だから、解雇はよかったのだろう。この1年で色々と学んだ。自分で収入を作り出すことの難しさ、しかし、それは乗り越えると自信がつくものである。


これからの人生は自分のために使いたい。そう思いながら模索する日々が続く。


(終)


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