小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活496日目を迎えた。(リンク⇨495日目の記事)
大学卒業を間近に就職活動もままならないX氏は教授に相談した。すると紹介されたのがコロンビアでのインターンシップの話だ。
そこの商工会で3カ月職務経験ができるという。早速オンラインで面接が来て、スペイン語が好きなX氏は見事合格、コロンビアに飛ぶこととなった。
これは教授と話してから6日後のことだった。呆れた親は何も言えず息子の旅立ちを見守るだけだった。
学校は休学にしてとにかくコロンビアへと向かった。
X氏は3カ月のインターンシップが終わると今度はなんとイギリスの大学に入りたいと言い出し、そのままコロンビアからドイツに入り、スペインによってスコットランドのアバディーンまでやってきた。
日本の学校はすでに単位は取れていたので休学を半年で解除して、みんなとは遅れて8月に卒業した。
コロンビア行き決定を知らされてから6日後に経たれたお母さんは息子の安否が気になって1年ぶりに会いにスコットランドまで飛んできた。
「何持ってきて欲しい?」とお母さんが尋ねると、
「水筒とサンダル。あっ、あと携帯のケースも欲しい。」と息子が言った。
「そんなのスコットランドでも買えるでしょう?」とお母さんが言い返したが
「こっちは高いから買いたくないんだよね」と息子。
結局、母親は水筒は新しいものを買ったものの、サンダルは家にあった使用済みのもの。そして携帯ケースも息子の机の上に置いてあったものを持ってきた。
息子はイギリス南部などに旅行に行ったりして、お金がないわけではないが、なぜか水筒とサンダルはイギリスで買いたくなかったそうだ。
母親にとっては、とにかく無事に学生生活を異国で過ごしている。息子に会えてほっとしている。
(終)
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