サラリーマンである私は転職を重ねて今の会社にいる。
イギリスの会社員たちにとって「転職」は「昇進、給与額上昇」を意味し、履歴書をアップデートして、ヘッドハンター(人材紹介者)との連携は常に行なっている。
コロナ禍で静かだった転職斡旋事業がやや活発になってきたと思われる。
イギリスの過去20年でヘッドハンターからのアプローチも徐々に変化してきている。
最近ではSNSなどから優秀な人材を探してきてメールをくれるヘッドハンターもいる。そして、電話のアポイントをとり、実際に会話をする。
先日、私にも電話が来たのでその中で興味のあった質問を紹介する。
ヘッドハンターは、会社員の私たちを商品として、企業に紹介するために、我々からできるだけの情報を集めようとする。
基本的なことではあるが、まだ既存の会社にいるのかとか、海外勤務は興味あるかとか、給料はどのくらい望んでいるのかなど。
そして、今回、興味のある質問が、
「今の会社にいる満足度は10段階で表現するといくつだ?」
私が7−8と答えると
「残りの2、3ポイントを埋めて10にするには何が必要だ?」
それから定年退職に向けて
「これからの人生、最後、会社員としてで達成したいことは何か?」
なかなか鋭い質問をするヘッドハンターだなと感心した。
会社員でいる限り、会社に貢献したいとしか答えられないが、おそらく9割の会社員がお金をためて早期退職してFIRE(Financial Independence Retire Early) を目指すのが夢だろう。
自分で何かをやりたいとわかっていれば会社員ではないだろうし、もし、それで会社に残っている人は、自分の好きな仕事ができている証拠である。
今回のヘッドハンターの質問は、残りの人生、自分が何をしたいのか改めて考えさせられた。
夢は追い続ければ必ず叶うと思いながらアラフィフを生きている。
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