小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活628日目を迎えた。(リンク⇨627日目の記事)
物価高騰の価格設定にはもう驚かないようにしていた。
ビール一杯7ポンドとか、パンツ5つのセットで30ポンドとか、普通に感じてきた。
ただ、収入がそれに追いつかないので、どうしても買う時に躊躇ってしまう。
しかし、健康に関しては購買力を抑えるのは難しい。
私の衰えていく視力。いわゆる老眼。
明らかに1年半前よりは悪化している。同じ眼鏡ではややぼんやりとしてきた。
早速、Specsaversに問い合わせて視力の検査をしてもらうことにした。前回は目の検査の後一番安い眼鏡で合わせてもらって、50ポンド程度で完了したので、今日もそのつもりでいた。
老眼鏡、イギリスでは本読み眼鏡(決して「老」の言葉を使わない)はスーパーなどでも売っている。それは10ポンド程度で買える。
しかし、今回私が発注したのはVarifocalと呼ばれる遠距離と近距離をレンズを湾曲させることで1枚のレンズで老眼鏡の部分と、度が入っていない部分を使い分けることができる。
これによって、眼鏡をずらして遠くを見たりする手間が省ける。
この特別のレンズが欲しくて今日はお店まで来たわけだが、目の検査の後は眼鏡のフレーム選び。15ポンド、30ポンド、50ポンド、70ポンド、100ポンドと並んでいる。
60代後半でセールスのプロと思われる男性の店員にいきなり70ポンドの眼鏡を勧められるも、一番安いので良いと15ポンドのやつを取ってみた。すると15ポンドの物はレンズが小さくてVarifocalには適しないという。そして30ポンド、50ポンド、70ポンドと見てみたがデザインがなんかしっくりこない。そして手にしてしまったのが100ポンド。とてもいい感じ。やはり高いだけの物はあるのか?自分にそう言い聞かせて思い切って100ポンドで作ってもらうことにした。
しかし、Varifocalのレンズにも階級がある。40ポンド、90ポンド、140ポンド、195ポンド、215ポンド。これは安いほど遠方がぼやけて見える範囲が大きくなる。いわゆる湾曲させるレンズの範囲が小さくなるということだ。
プロのセールスマンは195ポンド、215ポンドのレンズの様子をコンピューターで紹介して、スタンダードの40ポンドの様子は私には見せない。
私もふむふむと聞いていて、いかにも200ポンド近いレンズを買わされるところだったが、正直に言った。
「お金がないのでそこまで払えない」
するとセールスマンは諦めた様子で私の希望を聞くようになった。
しかし40ポンドだとかなり狭まってしまうので、かろうじて90ポンドのVarifocalに決めた。
目の検査は10ポンドと安かったが、眼鏡のフレームとレンズで合計200ポンドとなった。
目がこんなに老眼にならなければ200ポンドもかからずに済んだのだが、なんだかんだで結構かかった印象。スーパーで10ポンドぐらいの老眼鏡でもよかったかなとも思う(笑)。
最近の記事
おすすめの記事
Comments