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ヒースロー空港から始まる、家族旅行とオイスターカードの物語



ある日、私たち家族四人がロンドンのヒースロー空港に到着したとする。大人二人と子供二人、11歳と7歳。そこでまず直面するのが、ロンドンの公共交通システムをどう使いこなすか、ということだ。ロンドンは広大で複雑な都市だから、観光客にとってはまるでラビリンスのように感じられる。そんな時、オイスターカードが一枚あれば、少しだけその迷路が明瞭に見えてくる。


空港の地下鉄の改札口近くには、券売機がずらりと並んでいる。しかし、初めてオイスターカードを作るには、券売機のそばにあるインフォメーションセンターに向かうと良い。そこで私たちは、オイスターカードが欲しいと伝え、子供たちの年齢も確認することになる。ひとり一枚のオイスターカード作成には7ポンドがかかる。この7ポンドは、残念ながら返金不可の費用だ。


それからカードに必要な金額を課金する。10ポンド、20ポンド、あるいは40ポンドと、予想される移動の範囲に応じて選ぶのだ。カードを手に入れると、改札口で「タッチイン」「タッチアウト」ができるようになり、通常のチケットを買うよりもずっとお得に移動できる。


子供とオイスターカードのルール


11歳未満の子供なら、オイスターカードがなくてもバスやトラムに無料で乗ることができる。地下鉄やDLR、ロンドン・オーバーグラウンドなど、ロンドンを走る様々な公共交通機関でも、1人の大人に対し最大4人までの子供が無料で利用できる仕組みになっている。それに対して、11歳から15歳の子供がいる場合は、Visitor Oysterカードに「Young Visitor割引」を追加することで、割引料金が適用される。


クレジットカードのタッチ決済という選択肢


もし私たちがタッチ決済対応のクレジットカードを持っているなら、オイスターカードは必ずしも必要ではない。クレジットカードひとつで、ロンドンの公共交通機関が利用できるのだ。しかもロンドンのシステムは、決まった区域内での移動であれば、何度乗り降りしても1日券代より高くはならないようになっている。だから安心して乗っていられる。


オイスターカードの残高と払い戻し


さて、ロンドンでの日々を終え、帰国の途につく時。手元に残るオイスターカードの残高が10ポンド以下なら、地下鉄駅の券売機で残高と(条件を満たせば)デポジットの払い戻しを受けることができる。券売機の上の部分に「Refund」と書いてあることを確認してほしい。買いてない券売機は販売専門の可能性がある。


もしカードが不要になった場合は、次の旅行まで大事にとっておいてもいいし、他の人に譲るのも可能だ。過去に購入したカードであれば、条件に応じた返金も受けられる場合がある。2022年9月4日以降に購入したオイスターカードの料金(7ポンド)は返金不可となっている。


ロンドンの旅をより楽しく、スムーズに


ロンドンの街を巡り、公共交通機関を効率的に使いこなすには、オイスターカードの仕組みと返金方法を理解しておくのが役立つ。オイスターカードは、ラビリンスのようなロンドンでの旅を少しだけシンプルにしてくれる。



文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から719日目を迎えた。(リンク⇨718日目の記事)』


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