９月の学校の新学期始まりからバタバタしている間に、エリザベス女王崩御で１０日間喪に服し、新首相トラス氏による大胆な大型減税で金融市場の大混乱などがあり、何かと忙しかった９月。
そして１０月になりやっと落ち着いてきた頃であるが、光熱費は既に上昇、格安ホテルも４０％値上げ、金利の上昇で住宅ローン会社が一気に利率をあげるなどして、イギリスでの生活が苦しくなっている。
生活は苦しくなっているが、週末は家族でお出かけでもしたいものだ。
昨日は今月２回目の鉄道ストがあり、今回は週末のお出かけ日和を狙った悪質なストだった。一部運行もしていたが、夕方の６時を過ぎると完全に運休となり、ロンドン市内から帰れなくなるまさしくシンデレラ状態。
我が家では久しぶりの家族でお出かけを、鉄道ストのため滞在期間が３時間と決められたロンドンのテートモダンで過ごした。
気温は１８度前後で快晴、風もなく、日差しが当たるととても暖かかった。
鉄道ストにも関わらず多くの人がロンドンに足を運んでいた様子で、テムズ川沿いはコロナ明けの人の多さが優って賑わっていた。天気がよく川沿いを歩くのは気持ちよかった。そして見えてきたのがワゴン車のアイスクリーム屋さんだった。
郊外の小学校や公園の前によく停車しているようなアイスクリーム屋さん。ソフトクリームの相場は£１〜£２だ。ソフトクリームの質もパサパサで、生クリーム食べてるのではないのかと思うほどスカスカな感じがする。子供たちは美味しく食べるのだが、まあ£１〜£２だったいいだろうと買ってあげる。
そして今回、ロンドンテムズ川沿いで、天気の良い週末、目の前にアイスクリーム屋さんが現れた。アイスクリームが食べたくなった。そして、家族４人で食べようと決めてソフトクリームを４つ頼んだ。
すると請求された額は１４ポンド！！
ソフトクリームをもらった子供たちは既に口の周りを真っ白にしてソフトクリームを頬張っている。
「高いからキャンセルして下さい」
なんてもう言えない。
黙ってカード決済を済ませた。
ソフトクリーム４つ頼んで１４ポンド。日本円で２３００円。しかも小さいパサパサのアイス。
その日の朝にスーパーでりんご６個で２５０円が安いと喜んで買っていたのがアホらしくなってきた。
何もかもが値段が上がってきていて、支払いのたびにため息が出るロンドンの外食事情。
ホテルが４０％値上げするのもわかるような気がする。
本日改めて考えさせられた。家族で出かける回数も制限しないと本当に苦しくなっていく。
うまくバランスを考えて計画を立てて生活していかないとこのインフレ時代に生き残れないかもしれない。
（終）
〜はる〜
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