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インターナショナルスクール卒業後の実態



今や英語が世界共通語として幅を利かせる時代だ。英語環境で育った人々が有利な立場にいるのは、ほぼ当然の帰結だろう。だからこそ、日本の親たちの多くは、子供が成長する過程で自然に英語を話せるようになってほしいと願っている。


その願いを形にする場所が、インターナショナルスクールだ。インターナショナルスクールは、日本国内にいながら英語環境で教育を受けることができる場所で、国際的なバックグラウンドを持つ子どもたちが通う。提供されるカリキュラムは日本の学校とは異なり、例えば国際バカロレア(IB)といった世界的に認知された教育プログラムが主流だ。IBでは、グローバルな視点を重視し、批判的思考や多文化理解が求められる。


しかし、当然その対価も高い。年間の学費が約300万円、小学校から高校卒業までの12年間で約4000万円が必要となる。さらに進学先として選ばれるアメリカやイギリスの大学もまた、大きな財政負担だ。アメリカの大学に4年間通うとなると、年間1000万円、つまり4000万円が必要になる。一方、イギリスの大学は年間200万円ほどで、3年間で600万円。しかし、こうした負担を厭わない親たちは、英語という武器を子どもに持たせたいと考えているのだろう。


どちらの大学を選ぶかもまた重要だ。アメリカの大学は、最初の2年間が進路の準備期間となるため、後から学びたい分野を変更する柔軟性がある。一方で、イギリスの大学は最初から専門分野を決めて、3年間徹底的に学ぶシステムだ。技術者になるか医者になるか迷っている学生にとっては、アメリカの大学がより自由度が高い選択肢かもしれない。だが、どちらのシステムにも一長一短があり、最終的には自分の道を見つけられるかが鍵となる。


英語が話せるだけでは十分ではない。結局のところ、重要なのは自分が何をやりたいのかを見極める力だ。それがなければ、どんなに素晴らしい教育を受けても、自分の進むべき道は見えてこない。そして、その力を身につけることこそ、インターナショナルスクールや海外の大学で学ぶ最大の意義と言えるかもしれない。


文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から687日目を迎えた。(リンク⇨686日目の記事)』


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