我が家の小学生の娘、やはりここには何か大きな壁があるような。。。
国際結婚をすると他国に住みだしても自分の国の言葉を子供に話すのは親の自然な行為で、その親は自分の子供には自分の国の言葉や文化を学んで育ってほしいと思うのは誰もが思う願望。
ロンドンに住む日本人と相手がそれ以外の国の人の夫婦に何人も会ったが、ロンドンの日本人補習校(週1回)に自分の子供を通わせるというのは多くの人が通る道。
そしてその補習校でぶつかる壁の大きさに驚くのも多くの人が経験してるはず。その理由の多くが文科省が規定する日本の学校のカリキュラムについていけない子供たちが多いからである。
親は子供に小学校1年生から6年生まで問題なく(昔は自分が日本の学校に全く問題なく通ったので)通ってくれるだろうと希望を抱くが、イギリスに住む子供にとって日本人補習校は第2の学校であり、自分のアイデンティティーはイギリス人という意識が強い傾向がある。
そこで漢字や日本文化の理解の必要性が疑問になってくるのが小学校3年生ぐらいなのではないだろうか。その時に子供がぶつかる壁は、親が想像している以上に子供にプレッシャーを与える。
実際にうちの子供は毎回学校の日の朝、行きたくないと泣いて不登校を重ねた。
親にとってもその様子を見ているのは苦痛だった。
理由を聞くと授業で先生の話していることの理解が難しい部分があり、指されて発表するよう迫られるのが嫌で、活躍できないとのことだった。
日本に子供を連れて行ってもっと日本の文化に触れさせてあげられればとも思ったが、生まれて10年でまだ2回(合計4週間程度)しか日本に行ったことがなく、友達が日本にいるわけでもないのであまり日本に馴染めていないというのも、補習校での授業がなんのためにやっているのかを理解できなかったのだろう。
今回本人が補習校を辞めたい理由に、自分が活躍できる場所ではなかったと気づいたのだと思われる。私は、彼女が他で活躍できる場所を見つけてあげればそれで良いかと思い、補習校で出会った日本人の方々とお別れするのは寂しいが、思い切って娘の補習校退学を決断した。
このままストレスで日本嫌いになってしまっても困る。
実際に高校生ぐらいまで日本嫌いになってしまったお子さんを知っている。補習校での思い出がつらくトラウマになってしまった。
別の知り合いで、ハーフの子なのに日本人のお母さんは英語で子供に話して大学生の頃まで覚えた日本語は10もなかったそうだが、大学で日本の歴史に興味を持って勉強して、日本へ留学、とある県庁で3年働いた後イギリスに帰ってきて日本が流暢な社会人の人を知っている。
無理やり勉強を押し付けるのはよくないと思う。
将来、もし日本に興味を持つことがあれば自分で勉強してくれれば良い。
補習校に子供を通わせる親御さんたちの努力はすごいもので、宿題を見てあげて、本を読んであげて、しかも、イギリスにはない夏休み、冬休み、春休みの宿題を管理して365日、毎日が家庭教師状態。それを6年、9年と続けるのですから、自分の子供を補習校から卒業させる人の努力には本当に頭が上がらない。
しかし、うちは、ここは補習校から離れて、まずは子供のストレスを軽減させ、違った道で活躍できたらと願っている。
補習校を辞めてから、最近、娘が自発的に日本語を勉強しだしたので、それはそれでよかったのかと思う。
今回の記事は、私と同じように子供を補習校に通わせてるけど、活躍できてないで悩んでいるお子さんを抱えるお父さんお母さん方の参考になればと思う。
(終)
〜はる〜
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