200万人といわれる人数がロンドンを訪れてエリザベス女王にお別れを告げた日。私も参列してきた。
午前11時から始まった葬儀の様子は、バッキンガム宮殿前で待っている私たちにラジオ放送が流れ、ウェストミンスター寺院内でのスピーチと歌が聞こえてきた。
ストリーミングでBBCの放送を携帯で観ることができる者もいたが、人の混雑が激しく、途中、ネットアクセスが困難になって通信障害に困っている人が多かった。
拡声器から聞こえてくる教会での歌と、朝方かかっていた雲が晴れて私たちに日が差して、いよいよエリザベス女王にお別れを告げる時が来たのだと確信した。周りには、目に涙する人がいた。
テレビの映像ではすでに棺と王族たちが、ウェストミンスター寺院を出発してバッキンガム宮殿へと向かっていた。すると鼓笛隊の音がだんだんと近づいてくるのが聞こえた。
行進の行列の長さは1kmにも及び、最前列が通り過ぎてから、最後の棺が通るまで30分程度かかった。
行進はバッキンガム宮殿正面の道、モールを通り、ハイドパーク方面のウェリントンアーチへと向かった。そこで、大砲を運ぶ台車に乗っていた棺は車に乗せられて安息の場所となるウィンザー城へと向かった。
バッキンガム宮殿から真西に40km弱程度走るとウィンザー城がある。途中、ガラス張りの棺の車を一目見ようと一般道路には多くの人が見守っていた。
最後、ウィンザー城に入るところでは、多くの人が最後のお別れを告げに参列していた。一旦、ウィンザー城に入ってしまうと、棺はプライベートの部屋に保管され、一般人はもう近づくことはできない。
一目見たい、お別れが告げたいと願う我々の気持ちを考え、一般人の人たちにも見えるようにガラス張りの車にして、最後の最後まで棺を見せようとする王室の配慮には感動した。
私も自分の目の前を通り過ぎていった行列の中にエリザベス女王の棺を見ることができ、お別れの気持ちを伝えることができて、これだけ世界中から愛された女王に敬意を表することができて本当に感激した。
今は、去年亡くなった夫のフィリップ殿下と共に安らかにお眠りになって、おそらくエリザベス女王も微笑んでいると思う。
関連映像
〜はる〜
(終)
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