小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活454日目を迎えた。(リンク⇨453日目の記事)
2007年に転職して私は忙しい日を送っていた。
そしてお金を貯めて2008年には南米ガラパゴス諸島へと旅に出た。そこでは20人乗り程度の船の上で1週間、仲間と共に、ガラパゴスの神秘に満ちた動物たちを見ながら過ごした。
船の上ではヨーロッパ各地から来た私たちと同じような旅行客が、同じ船の中で過ごす。そこはまるで一つの大きな家族が暮らすのような時間だった。
忘れられない旅を経験して、再びロンドンで忙しい日々を過ごしたのちに、2011年秋、解雇通告が出た。
しかし、そこはなんとか5ヶ月で復活、再就職することとなった。
そして10年後、私はまた失職することとなる。今度の再就職は15ヶ月経った今でも決まっておらず、難航している。
そんな中16年前にガラパゴスであったスウェーデン人がロンドンで写真展を開くということで会いにいってきた。
そこには彼がアフリカで撮った数々の動物の力強い様子を正面から捉えた白黒の写真が並べられていた。彼はガラパゴスに来た時からすでに自然に向き合う姿勢ができており、それを写真で表現して、その後プロとして成功したのである。
彼の努力に感激で、16年経った今、こうやって旅先の知り合いと会えたことが何よりも奇跡に思えた。
旅はいいな〜とつくづく思った。今後の彼の活躍の成功を祈る。そして私の就職活動は続く。
(終)
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