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羽田から飛ばないBA ETAを申告し忘れてイギリス行きをキャンセル

  • Writer: haruukjp
    haruukjp
  • Jan 27
  • 3 min read

Updated: Jan 28



昨年の夏、Xさんはある人の付き添いでロンドンへやってきた。その人は車椅子を使う障害者で、長年イギリス旅行を夢見ていたという。そしてXさんはその夢を叶えるお手伝いをするためにロンドン行きを決意した。

ロンドン滞在中、何とか念願の「千と千尋の神隠し」の舞台を見ることができた。障害者の方はもちろん大喜びだった。しかし、Xさんにとっては、その旅は簡単なものではなかった。車椅子を押しながらの移動、タクシーの手配、バリアフリーの施設探しなど、旅のあらゆる瞬間が挑戦だった。結局、そのロンドン滞在は3泊4日で終わったが、Xさんは強く心に決めた。「次は自分のためのロンドン旅行をするんだ」と。

出発の日に起きた悲劇

それから数ヶ月後の2月。Xさんはついに、自分のホリデーとしてロンドン旅行を計画した。ところが、羽田空港でのチェックインカウンターで思わぬ壁にぶつかる。「ETAは登録済みですか?」と尋ねられたのだ。

ETA(Electronic Travel Authorisation)は、今年からイギリス入国に必要な電子登録制度だという。Xさんはその存在をすっかり忘れていた。登録には最低でも3日間が必要で、当然その場ではどうにもならない。結果として、Xさんはその場でロンドン旅行を諦めざるを得なかった。

一緒に行くはずだった友人の災難

同行予定だった友人は一人で旅を続けることになった。ところがその友人もまた、災難に見舞われる。搭乗予定だったブリティッシュ・エアウェイズの飛行機が、エンジントラブルを起こしてしまったのだ。

機内に乗り込んでから5時間、ただ待たされる。やっと昼食が出たと思ったところで、降機の指示が出る。そしてその日のフライトはキャンセル。結局、翌日のANAのフライトに振り替えられた。空港近くのホテルで一泊し、翌日のフライトを待つこととなった。

幸運だったのは、ロンドン到着日に予定がなかったこと。ただし、ホテルのキャンセル料は戻ってこなかった。そして、次の日の夜に予定していたミュージカルには何とか間に合ったものの、到着したのはギリギリの時間だった。

ロンドン行きを諦めるということ

こうして、Xさんのイギリス旅行は完全にキャンセルされ、友人の旅もスタートからつまずいた形となった。これには本人も「もうロンドンはやめておこうか」と思わず呟いたそうだ。それでも、リベンジをしたい気持ちはどこかにあるらしい。


文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から794日目を迎えた。(リンク⇨793日目の記事)』


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