ブレグジット、コロナ、ロシアのウクライナ侵攻、そして政府による巨大金融緩和とここ5、6年の激動の歴史を振り返ると、今起きている物価上昇は予想できていたことである。
そしてイギリスに来れば誰もが一度は食すだろうフィッシュアンドチップスの値上がりの勢いが半端なく客離れが進んでいる。
1860年ごろ始まったと思われるフィッシュアンドチップスショップでは一般庶民にお手頃の価格で提供できるよう低価格で設定されていた。
2022年、既に£7程度と20年前の£5に比べたら40%も上昇しているが、それが今回のロシアのウクライナ侵攻でさらに21%の上昇で£8.5まで上がると言われている。
イギリス全土のフィッシュアンドチップスビジネスの4割の魚をロシアからの輸入に頼っている。そして食用オイルに至ってはウクライナからの輸入に50%頼っている。そしてオイルは既に83%も値段が上昇していると言われている。
ちなみにアイスランドからの鱈(タラ)一箱の値段が去年の£140から、既に£270に上がっている。
ロシアとウクライナへの依存度が高いフィッシュアンドチップスビジネスにとって今回の戦争は大打撃となっている。
イギリスには約1万のフィッシュアンドチップス店が存在しているが、その3分の1である3000近いお店があと9ヶ月で閉店を余儀なくされると言われている。
コロナロックダウンの中、テイクアウトのビジネスがなんとか生き残っていたが、今回の輸入品価格高騰で経営維持が難しくなってきている。
フィッシュアンドチップスが高級食品になり、そして我々は高級レストランでしかそれを食べることができない日が近づいているのかも知れない。
参考記事 CNN Business
〜はる〜
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