人生、歳を重ねてくると冠婚葬祭への参加、人との出会い、別れが増えてくる。
人と死に別れするのは本当にあまりにも突然で辛い。
しかし、送別会というのは死に別れするものではない。だから、楽しもうと送別会に行くのはわかる。
イギリスに長年住んでいるとどうしても同胞同士、日本人と仲良くなることが多い。
そして親密になった仲の友人がイギリスに永住するというのはまれである。
やはりみなさん最後は日本に帰るというケースがほとんどである。
この20年間、何度、送別会に呼ばれて、日本へ帰国の友人たちを見送らなければいけなかっただろうか。
日本国内で会社や学校の団体からいなくなる人の送別会は、本当の友人であれば、おなじ都内や県内に住んでいるのでまた会うことができる。
しかし、イギリスから日本に帰る友人は次に会うのは人生であと何回か、もしくはもうないだろうと思われる友人ばかりだ。
だから、私はロンドンで行われる日本本帰国者の送別会には出ない。「もう会えない。死別するのと同じ」と思うからである。本当にもう一度会えることを願う友人だったら、本人に直接会って言葉を交わして「もしまた会えたら会いましょう」と決め台詞を残すだけで充分であるかである。
本人と話す時間がどれくらい持てるのかもわからない飲み会などにわざわざ参加する意味を感じないからである。
ところが、今回、ロンドンの親友、20年以上の付き合いの友人が日本のご家族の体調不良でいよいよ本帰国を決意した。
その友人はロンドンで活躍している成功者。私とは今後20年はロンドンで付き合えるとおもっていたのだが、今回、帰国することに決意したそうだ。
私にとっては残念なことだが、その人にとって自分の家族は人生で大切な人。その友人がロンドンの関係を全部断ち切ってまで日本に帰ることを決めたのはすばらしい。
そこは褒めたたえてあげたい。
わたしの友人がまた一人いなくなる。
その友人とは絶対に日本でまた会いたいとおもうので送別会には出ようと思う。そして、できるだけ近くで話せるようにしたい。
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