海外に住む息子の役割は定期的に母親や兄に連絡することである。
いつものようにビデオコールで電話をかけるとそこには声が低く、辛そうな顔をした母親の姿があった。
様子を聞くと、本日は40度の熱が出て、激しい喉の痛みに襲われているそうだ。高齢者なので明日医者に会うつもりと本人は言っているが、会えるかはわからない。
ましてや、コロナに対処する確実な薬はないので、頭痛薬などで痛みを逃れて安静にするしかない。私が今年の6月にイングランドでコロナに罹った時はそのようにした。そして5日ぐらいの倦怠感でその後は回復した。
母親はワクチンを3回打って、できる限りの対処法は施しているので、後は熱が下がって重症化しないことだけを祈る。
最悪のシナリオは避けたいが、万が一、何かあったら、すぐにでも日本へ飛びたい。日本は唯一といって良いほど、PCR検査が入国時に必要な国となり、手続きに2、3日の準備が必要となるので、その辺も心得たい。
そして、母から遠方に住んでいる兄に連絡をとった。
高熱にかかった母が苦しんでいるので、連絡を取り合って何かあったら面倒を見てほしいと頼んだ兄からのテキストの返事が、兄も高熱にかかったという知らせだった。医者は予約が一杯で今のところ会えないとのことだ。
あれほどマスクをして、人との接触を避けて、会社訪問時にも厳重な消毒作業を行なっていた兄だが、それでもコロナに罹ってしまった。
幸い2日目に熱が36.5度まで下がったというので、重症化のリスクは避けられたようだ。
別居している母と兄が同時にコロナに罹ったという衝撃的な事実を海外に住む私が聞くと、心配になり、夜中に目を覚ましてしまう。父が喉が痛くなってきていると聞いて、その心配はさらに増している。
私が、今できることはビデオコールを続け、連日の両親の状況をチェックすることだ。
2年間、日本にいる家族全員が、一度もコロナに罹らずに、今、弱体化するコロナウィルスに罹ったことは不幸中の幸かもしれないと信じて、家族の早期回復を願う。
〜はる〜
(終)
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