イギリス人にとってパブ(大衆酒場)が近所にあるかどうかは、住む場所を考えるのに、駅までの距離より重要。
引越しの話をイギリス人とすると、必ず「近くにいいパブはあるのか?」と聞かれるし、聞くといいパブがあるんだよと誇らしげに語る。
パブは公民館的な人の集まり場所になっていて、コミュニケーションを深める場所でもある。
シャイな性格なイギリス人はお酒が入ればフレンドリーになり、島国特有のシャイな性格をアルコールで補う。
そんなパブには家族ぐるみで訪れる。小学校が終了する午後4時ごろから、親はビールを飲んで、子供はジュースを飲んでテーブルで宿題を始める。
それほどまでパブは庶民の集まり場所になっている。
とはいってもお酒を扱うお店なのでカウンターでの注文は18歳以上でないと注文はできないし、パブに置いてあるスロットマシンは18歳未満は触ることができない。
イギリス生活で、日本人に比べるとイギリス人はそれほど几帳面ではなく、ルールも緩いかと思われがちだが、子供に対しては、登校時、小学校高学年まで親の同伴が義務や、お店でのアルコール販売時の店員のIDチェックは厳しく、パブでのルールも厳しい。
そう見ると、子供を守ってあげるという観点からはイギリスはよくできた制度である。
日本で過保護というと、「甘やかしすぎ」として悪とみなし、親は子供を自由にさせることがある。しかし、イギリスではそれは大人の勝手な理由であって、ネグレクトという定義に変わる。
過保護で自由にさせるか、ネグレクトで親からの目を離さないが子供にどう影響を与えるかは各家庭の捉え方であってそれぞれ意見があるだろう。
しかし、イギリスでは全体的にはネグレクトは許されない傾向が強く、子供を独り立ちするまで徹底して子供に目を配って育てていく方針である。
〜はる〜
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