小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活670日目を迎えた。(リンク⇨669日目の記事)
9月に入り、イギリスの中学受験シーズンが真っ只中だ。すでにいくつかの学校を受けた娘だが、まだ第一志望の試験が残っている。周りの生徒たちはすでに志望校の試験を終え、ほっとした様子で羽を伸ばしているが、我が家ではその「解放感」はまだ訪れていない。
とはいえ、娘が一つ一つの試験を無事にこなしていく姿を見ると、その度に「よく頑張った」と声をかけたくなるし、ささやかなご褒美をあげたくなる。これを聞いたら「甘い父親」と思われるかもしれないが、小学生の娘が1年間も勉強に打ち込んで、その成果を試すために一歩一歩進んでいるのを目の当たりにすると、ただただ感心するばかりだ。だから、褒めてあげたくなるのは、ある意味で自然なことなのだと思う。
昨日も、試験が一つ終わったということで、娘が「洋服が欲しい」と言うので、ショッピングに出かけた。「好きなだけ選んでいいよ」と、特に上限を設けずに自由に選ばせたのだが、娘は意外にも控えめで、たった4着ほどしか買わなかった。その値段は、二人でランチを食べる程度の金額だった。おかげで、私も自分用に久しぶりに靴下を買うことができた。なんと5年ぶりくらいに新しい靴下を手に入れたのだ。
娘は本当に幸せそうで、何度も「ありがとう、パパ。本当に幸せ」と言ってくれた。まだ中学受験は終わっていないけれど、今日は一息つけたし、何よりも娘の笑顔を見ることができて、私も幸せな一日だった。
明日からまた受験勉強が続くけれど、第一志望校に合格して、娘がさらに自信を持てるように、そっと応援していきたいと思う。
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