今日はロンドンに住む友人宅で、定期的に開かれている飲み会に出かけた。この集まりは、ラインのチャットだけでは交換できない情報を共有する場でもある。久しぶりに顔を合わせ、会話の流れで話題は次第に私が日本へ帰国する予定の話へと移っていった。
実に4年ぶりの帰国となる。そして、航空チケットの購入について話し合っていた時だった。私が某メジャーエアラインの直行便のチケット価格を口にすると、友人たちの顔に驚きの色が浮かんだ。
「そんな安く直行便って買えるの?」と、まるで信じられないという表情だった。
私自身も何度か調べてみたが、やはり時期によって価格が大きく異なることに気づく。例えば、クリスマス前の週末から年始にかけてだと、直行便のチケットは2800ポンドから3500ポンドほどになる。4月のイースター休暇に重なる時期では2200ポンドから3000ポンドと、これもかなり高めだ。いわゆるピークシーズンには、2週間程度の旅行を計画すると、こうした高額な価格帯になってしまう。
イギリスでは家族連れの多くが、子供の休暇に合わせて旅行を計画することが多い。例えば、イギリスには「ハーフターム」と呼ばれる学期中に1週間の休みがあるが、この期間を狙うと、少し短めの滞在でも料金はだいぶ抑えられることが分かっている。
たとえば、5月末のハーフタームに1週間の旅行を計画すれば、チケットは1000ポンドから1200ポンド程度になる。2月中旬のハーフタームでも、1100ポンドから1400ポンドと、ピーク時の半額近い価格で日本旅行を楽しむことができるのだ。ちなみに私の場合は、9月のセール時期ということもあって950ポンドで購入できた。
ただし、今の直行便はロシア上空を飛べないため、フライト時間が14時間と、以前の12時間より少し長くなってしまった。それでも、格安の経由便で20時間以上かけて移動するよりは、直行便を利用した方が快適だ。フライトの時期を少しずらして、早めに予約をすることで、比較的安価な直行便チケットを見つけることができるというわけだ。
また、日本の季節は10月でも30度に達することがあり、一年を通じて温暖な日が多い。そのため、今では季節に関わらず日本を訪れることができる。ただし、7月や8月は暑すぎて敬遠する旅行者も多いのが現状だ。夏休みシーズンに高額な航空券を購入するメリットが薄れつつあるというのは、私たち旅行者にとって興味深い現象かもしれない。
旅行の計画を練る時期と、その方法については、今後も慎重に考えたいところだ。
文:はる『ロンドンでの失職、生き残りを綴ったブログ。小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。転身開始から698日目を迎えた。(リンク⇨697日目の記事)』
最近の記事
おすすめの記事
Comments