小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活683日目を迎えた。(リンク⇨682日目の記事)
イギリスのスーパーで日本のカップヌードルを見つけたとき、正直なところ驚きとともにちょっとした感動を覚えた。あの懐かしい味が、ここでも手に入るなんて。製造地がハンガリーだと知っても、まあいいか、と特に気にせずカゴに入れた。しかし、これまでは深く考えていなかったが、子供に食べさせるものとなると、少し慎重にならざるを得ない。そこで、このカップヌードルに何が入っているのかを改めて調べてみた。
麺の83.3%を占める材料は、小麦粉、パーム油、食塩など。さらに、調味料にはグルタミン酸ナトリウムや酸味料、安定剤、酸化防止剤などが含まれている。その他にも、砂糖やニンジン、枝豆、醤油パウダー、ゴマ、シイタケ、鶏肉粉末といった具材が並び、増粘剤や着色料も含まれている。子供の頃は、こういったリストを見ても特に気にしなかったかもしれないが、親として、また年齢を重ねた今となっては、やはり気になる。
その中でも、発がん性が懸念されるものとしてパーム油とカラメル色素が挙げられている。パーム油自体は問題ないかもしれないが、高温調理で有害物質が生成される可能性がある。そして、カラメル色素。製造過程で発がん性があるとされる化学物質が生じることもあるという。もちろん、一度や二度食べたからといってすぐに問題が起きるわけではないだろうが、やはり長期間の摂取には注意が必要だ。
「じゃあ、カップヌードルを子供にあげるべきか?」と問われれば、もし子供が食べたいと言わないのなら、無理に与える必要はないかもしれない。自分自身も、歳を重ねるにつれて、なるべく添加物を避けるように心掛けるようになった。たとえば、私たちの食生活には地域差があり、アメリカでは約3000種類もの添加物が使われているのに対し、日本では約1000種類、そしてヨーロッパでは約300種類と、その数に大きな違いがある。
興味深いことに、各地域の平均寿命も異なる。アメリカの男性は74〜76歳、女性は80〜81歳。日本では、男性が81〜82歳、女性が87〜88歳とかなり長寿だ。そしてヨーロッパは、男性が78〜81歳、女性が83〜86歳。この違いが食生活や添加物の影響によるものかはわからないが、少なからず影響を与えているのだろう。
しかし、人生の楽しみ方は一概に「健康だけ」を求めるものでもない。美味しいものを食べ、時にはストレスフリーなひとときを過ごすことも、また大切な要素だ。何を食べるか、どのように生きるか。結局、バランスをどう取るかということに尽きるのかもしれない。
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