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早くない?イギリス9月、クリスマス商戦始まる!365日開いているクリスマスショップ



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活669日目を迎えた。(リンク⇨668日目の記事)


「いや〜、イギリスは夜がなかなか明けないね」と言ったのは、夜の9時頃だったと思う。イギリスの夏至近くでは、日が沈むのが21時30分頃。まるで時間が止まったかのように、長い夕方が続く。そんな不思議な長い一日は、5月から9月あたりまで楽しめる。でも、それが終わり、10月末になると、時計を1時間早める「冬時間」が始まる。すると、18時に沈んでいた日が、17時頃にはもう地平線の向こうに消えてしまう。そして、12月の冬至には、日没はなんと16時だ。15時にはもう街が薄暗くなり、まるで暗黒の世界が幕を開けたような気分になる。


イギリスの11月から2月は、特にどんよりとした空が続く。1週間も日光を拝めない日々が何週間も続くこともある。そんな状況で、唯一の楽しみといえばクリスマスぐらいだろうか。10月には学校の期中休みがあり、家族連れは地中海の陽の当たるリゾート地へ逃げ出す。だが、11月に入ると、次の大きなイベントはクリスマスまで待つしかない。


ガーデンセンターのような店は、夏のピークを過ぎた後も売り上げを維持するために、9月頃からクリスマスグッズを売り始める。9月の暖かく晴れた日にガーデンセンターでクリスマスツリーやオーナメントを見ると、なんとも言えない違和感を覚える。けれども、実際には驚くほどお客さんが入っていて、繁盛しているのだ。


中には「いっそのこと365日クリスマスで行こう」と言わんばかりに、年中クリスマス商品を扱う店まである。たとえば、コッツウォルズの「The Victorian Christmas Shop」や、シェイクスピアの生家があるストラットフォード・アポン・エイボンの「The Nutcracker Christmas Shop」などだ。30度を超える夏の日にクリスマスオーナメントを買うのは少し奇妙だが、それでも人々はその魔法にかかっているらしい。


私もイギリスに住む身として、この「暗黒の季節」を何度も経験してきた。9月末を迎えると、クリスマスを意識せざるを得ない。それがなければ、この長い、暗い冬をどう乗り越えられるのだろうか。毎年、そう思う。そして、少しでも気持ちを盛り上げて、またこの冬を乗り切ろうと自分に言い聞かせるのだ。


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