小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活417日目を迎えた。(リンク⇨416日目の記事)
イギリスでも「少年とサギ」を映画館で観れるということで、早速正月明けの静かなロンドンへと足を運んだ。
英語のタイトルを見る限り、「あ、少年とサギが出てくるんだなあ」とイギリス人は認識して、思いの通り最初の10分、15分で少年と青鷺が出会い、喋る鳥とのファンタジーのお話の世界にいくのか、それとも宮崎さんの作品によくある環境破壊などに訴えかけるメッセージ性の強い話に展開するのか、全く予想ができない。
しかし、日本でのタイトルは「君たちはどう生きるか」とあり、題名だけで壮大な内容な話が想像でき、単なる少年とサギだけ話が終わるとは考えづらい。
「少年とサギ」のタイトルから観始めて、単なる人間と動物のファンタジーのお話と考えた人は、途中、時間と空間が3つぐらいに分かれた時点で訳がわからなくなる。
なるべくネタバレにならないように述べるが、最後は日本語タイトルのように「君たちはどう生きるか」を人間の生命力の表現や、宗教的な絵も加えて考えさせられる映画となる。
私は「風の谷のナウシカ」(1984年)を小学生の時に観て、宮崎さんの大ファンになった。次の「天空の城ラピュタ」(1986年)からスタジオジブリが始まり大ヒット作品を連続して作り上げて、毎回映画が公開されると楽しみにしていた。
しかし、自分が大人に近づくにつれて、ジブリの作品はなんとなく家族向けになっていくと感じ、私の中でのジブリ映画に対する魅力は消えていった。
そして今回、「宮崎さんの最後の作品」と噂され(のちに、そうではないと発表)、私は満を持して、サブスクで家の画面で観れるのを待っても良かったが、映画館で観たいと思い、足を運んだ。
内容的には神の域の話をして、日本語タイトルで「君たちはどう生きるか(?)」と問いかけていると同時に、「これからの後世の人々よ、しっかり自分で考えて生きてくれ!」とメッセージを私たちに送っているように思えた。
これが最後の映画ではないというが、私にとっては、行き着くとこまで行き着いて、これが最後ではないかと思った。
個人的には宮崎さんに最後作って欲しい映画は、「風の谷のナウシカ」の原作(漫画本)の結末までを書いた映画、いわゆる完結版を観たかったが、それは達成されなそうだ。
(終)
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