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Writer's pictureharuukjp

小学生を置いて、日本へ帰るお母さん



小学生と中学生の子供を持つアラフィフサラリーマンが、ロンドンで長年働いた会社からいきなり(当日)の解雇通告を受け、その瞬間からオフィスにも戻れず退職。フリーランスで僅かな食費を稼ぐも、その後の就職活動が難航中。無職生活465日目を迎えた。(リンク⇨464日目の記事)


朝5時にホテルを出発する家族は、娘さんの学校の始業時間8時30分に合わせて、3時間かけてロンドンから西へ車を走らせる。


11歳の娘さんが通う全寮制の学校は丘に囲まれた小さな村の一角にある。


その全寮制の学校は年間3万ポンド(約570万円)のプライベートスクールだ。


期中の1週間休みが終えて、朝から続々と車で登校する生徒たちが現れる。


その母親は、子供が制服に着替えるのを手伝い、日本から買ってきた紙に包まれたお土産を丁寧に紙袋に詰め込み先生方に渡して、春休みまで残り6週間別れ離れになる娘とハグをする。


私は小さい頃に親元を離れたことがないので、11歳の娘さんの気持ちがわからない。でも、もし自分が11歳の頃に親を離れたらどんな気持ちになるだろうかと想像してみる。


しかし、イメージが全くできない。自分が経験したことないので。


自分が想像できないことを子供にやらせるのは勇気がいることだが、もしうちだったらと考えると、子供たちを全寮制に入れる選択肢はないと思う。そもそもそんな資金はないが、もしお金があったとしても、小学校5、6年生で親のサポートなして、生きていくなど、ただただ考えられない。


でも、それぞれの家のやり方があり、全寮制が良いと思う家族があるから、そのシステムに需要があるのだろう。


娘にハグをした母親はそのまま空港へ向かい、日本へと飛び立っていった。


(終)


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